外注そのものではなく「判断のズレ」が原因になるケース
外注がうまくいかなかった、という話は少なくありません。
しかし多くの場合、その原因は
外注サービスの質そのものではありません。
実際には、
外注を決めるまでの判断や前提整理にズレがあることが、
失敗につながっています。
この記事では、
外注で失敗しやすい会社に共通する考え方を整理します。
外注で失敗する理由は「選定ミス」ではない
外注がうまくいかなかった場合、
よく聞くのが次のような振り返りです。
- 外注先のレベルが低かった
- 思ったほど動いてくれなかった
- 期待した成果が出なかった
ただし、詳しく話を聞くと、
外注先選び以前の段階でズレていることがほとんどです。
共通点①「とにかく何とかしたい」で外注している
失敗しやすいケースの典型が、
- 売上が伸びない
- 人手が足りない
- 社内が回らない
といった状況で、
課題を整理しないまま外注を検討するケースです。
この状態では、
- 何を依頼すればいいのか
- どこまで任せるのか
- 何を成果とするのか
が曖昧になりやすく、
外注先との認識ズレが起きます。
共通点②「丸投げできる」と思っている
外注で失敗する会社ほど、
専門家に任せれば何とかなる
自社は関与しなくていい
と考えがちです。
しかし、外注は
業務の実行を委託する手段であり、
判断や方向性まで肩代わりしてくれるわけではありません。
- 目的設定
- 優先順位
- 成果の判断
これらを社内で整理せずに外注すると、
結果として「期待外れ」になりやすくなります。
共通点③ 成果の定義が曖昧
「成果が出なかった」と感じる場合でも、
- 何をもって成果とするのか
- いつ判断するのか
- 途中経過をどう見るのか
が決まっていないことが多くあります。
成果の定義が曖昧なまま外注すると、
- 外注先は「やるべきことをやった」と思っている
- 依頼側は「成果が出ていない」と感じる
というズレが生じます。
共通点④ 外注と内製の役割が整理されていない
外注を導入する際、
- 社内は何をやるのか
- 外注先はどこまで担うのか
この線引きができていないと、
責任の所在が曖昧になります。
結果として、
- 誰も全体を見ていない
- 問題が起きても原因が分からない
という状態に陥りやすくなります。
共通点⑤ 短期での成果を期待しすぎている
外注に対して、
- すぐ売上が伸びる
- 短期間で結果が出る
といった期待を持ちすぎるのも、
失敗につながる要因です。
特に営業や集客、制作系の外注では、
一定の調整期間や試行錯誤が前提になります。
外注で失敗しにくくするための視点
外注で失敗しないために重要なのは、
外注先探しよりも次の整理です。
- 何を解決したいのか
- 外注はその一部なのか、補助なのか
- 社内で担う役割はどこか
- 成果の判断基準は何か
これらを整理した上で外注を検討すると、
不要なトラブルや失望を避けやすくなります。
外注は「判断の延長線上」にある
外注は、
問題解決の魔法の手段ではありません。
あくまで、
- 整理された判断
- 明確な役割分担
の延長線上にある選択肢です。
外注を検討するときほど、
一度立ち止まり、
「今の自社の状態」を整理することが重要になります。